akaritaguchi

25歳。インスタグラムは体裁でツイッターは軽率です。語尾がバラバラですみません

願い

長時間乗っていた車を降車した時東京の街は濡れていた 輝いた日の思い出を綺麗に攫っていき心を詰まらせていることは水溜りになって足に纏わりつくから厄介だ

そんな生活を生きながらもどうしたって自分の中にこびり付く大切なものもあって それを削り取らないように会社に行くし食事を取るし洗濯機を回す

回る洗濯物を見下ろしながらあやふやで繊細なものを守ることができたらいいな、なんて考える 自分には電気で動かされているものをただ見つめることしかできないのに

どうか誰もが認めざるを得ないような正解の形で幸せになってくれませんか 本人だったり近しい周囲だったりが思っている正義はもう果たされているよ

確かにそこに自分は要らないから 少しだけ寂しいけれどすっかり全て洗い流そう

祈りが願いになった時のことだけは忘れないでいるよ