琳派と印象派展
去年はコヴィットの影響で例年より美術館に行けなくて今年はたくさん回るぞー!と思っていた矢先の緊急事態宣言
正直日本文化はかなり疎くて高一の日本史の授業で止まっているので琳派=尾形光琳のイメージしかなかったけど大好きな印象派と同じ空間に陳列されて比較されて新しい作品を知って 嬉しかった
バタバタ駆け足1時間鑑賞だったので見足りないところ多々…でも好きな作品をぺぺぺぺーっと
特別美術に明るい訳じゃない大学生の拙い思い出残し感想です ご参考までに
伊念印 『源氏物語図 浮舟、夢浮橋』
近付くと
笑っちゃう 鉛筆の線こんなに残るの?って
紙本着色技法がよく分からないからもしかして鉛筆じゃないかもしれない
でも擦りで簡単に消えそうな線が200年も残っているの興奮する
クロードモネ 『雨のベリール』
モネと言えば睡蓮だし私も本当に大好きだし箱根で見た幾つもの睡蓮は忘れない と思う
そのモネが書いた別の水辺はまた新しくて荒々しくて
近くで見ると
モネの筆致は油絵なのに重すぎなくて印象派特有の光が入り荒波にも見えるけど優しい
やっぱりいいな〜モネかっこいい(T . T)
ガラスケースの中だから見えにくいけど2羽の孔雀 左方が羽を閉じていて右方が大きく広げていて対になっているのが日本らしいと思ったし羽ひとつひとつの描かれ方が絶妙だと
繊細に細かすぎる写実性もないけれど近くで見ても遠くから見ても羽と分かるこの感じ
叶わないけれどこの時代の孔雀見てみたすぎる 華やかなだけじゃなくて品と奥ゆかしさ
ありそうじゃないですか
対と言えば写真撮影は出来なかったけれど『風神雷神図屏風』もあって
雷神様は私にはよく分からなかったけど風神様には風が吹いていた
ピエールオーギュストルノワール 『少女』
やっぱり油絵が筆致とか克明に見れて好きだけどパステルの柔らかさも捨てがたい とこの作品を見て思いました
ルノワールめちゃくちゃチャラかったんか?て言うくらいに女性の柔らかさとか儚さとか描くのが上手いと個人的に思っていて大好きなんだけれどもパステルで描くとより女性の繊細さとか表面の美しさとかを感じる気がする
二の腕も髪も目もそこには柔らかさとあどけなさしか無くて純情そうなまさに少女
印象派らしい影の使い方もそれを助長してる と思う
ピエールオーギュストルノワール 『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢』
こちらは同じルノワールの油絵
わたしがイメージするルノワールそのものだし当たり前にポストカードも買った
全体的に背景は暗く少女の肌の白さとか存在自体の明るさが光る
そして向かって右側の絨毯にも光が集まっているここを拡大すると
マティスがルノワールを師と仰いでいたのが素人目にもすぐ分かる マティスやんって
アンリファンタンラトゥール 『静物(花、果実、ワイングラスとティーカップ)』
静物画の不安定性もそそるんだけどこの作品はやっぱり中央の花器と花々がバランスを取っていて安心する
近付くと
安易にイメージする印象派とは影の使い方とか筆致とか違うなとも思うんだけど安定と不安定のバランスの心地よさがそれを超えて近くで見て離れて見てを繰り返す
最後に
額に名前が入っているのすきだなあ改めてラトゥールもこの景色を見てカンヴァスの前に存在したと思うと興奮しませんか?